サンニクスサービスセンターでは、空調家電メーカー様からアフターサービス業務を委託をされて修理センター業務(家電修理の業務委託やコンタクトセンターの業務委託など)を主に行っています。
しかし以前からアフターサービス業務の委託とは別に製造業務の請負も行っています。(最近ではセミノックダウン生産という形態の製造も多く請け負っています。)
請け負っている製造業務の業務内容は様々ですが、今回は空調家電メーカー様の除湿乾燥機に使用している除湿ロータというパーツの製造についてご紹介しようと思います。
詳しくは、除湿ロータに薬剤を含浸させてパーツを組み立てる作業になります。
このパーツの用途は、除湿乾燥機内で空気中の水分を吸着させる部品になります。
しかしこの除湿ロータを製造していたメーカーが今年になって他社に吸収合併され、製造メーカーを他社へ変更せざるを得なくなりました。
そこまでは良かったのですが、製品をカットした表面上の処理の問題で、納品されたパーツをそのままでは使用出来なくなってしまいました。
しかしメーカーでは技術的に対応が厳しいということで、急きょサンニクスサービスセンターで仕上げの研磨処理を担当する事になりました。
まず表面を研磨するにあたって専用の機械が必要になり、その機械を社内の技術部門で設計・製造する事になりました。
また研磨した材料からは、かなり細かい粉の粒子が飛散するので、飛散する粉を吸引する装置の製造も合わせて行いました。
機械が完成するまでの間は、簡易的に社内のCAMを利用して研磨作業を行っていましたがこの度機器が完成して入れ替えを行いました。
現在中国工場では、既に除湿乾燥機の量産が始まっている為、遅れを取り戻すためサンニクスサービスセンターでは作業を急ピッチで進めています。
研磨作業が完了した除湿ロータは、通常通り薬剤を含浸させパーツを取り付け後梱包し、中国工場へ輸送しています。
サンクスサービスセンターでは、以前の製造業としての経験を生かしながら、家電修理の業務委託だけではなく生産など様々なアウトソーシングに対応しています。