最近アメリカの大手コーヒーショップがストローを止めると発表して、それに追従する企業もあり
ついに日本国内でも同じように真似をして注目を得ようとする企業が出てきました。そして環境省
までもが紙製ストローを製作するところに補助金を出すと言い出しました。
そもそもプラスチックゴミによる海洋汚染に一石を投じるためにアメリカの企業が考えた事であり、
日本の企業はそれに乗じて環境に配慮していますをアピールする目的で、ストローだけを悪者にして
取り組んでいる様にしか見えません。
この問題の本質を解決しない限り海洋汚染を防ぐことにならないと思いますが、一企業の人気取りを
発想としての取り組みは如何なものかと思います。
ストローだけが減ったところでなんの解決にもならないし、世の中のプラスチックゴミ全てを無くすことは
不可能なはずです。それよりもなぜゴミが海洋汚染を発生させているのか、ゴミの処理方法や分別方法
消費者のモラルの向上等々、なぜ海に流出するのかをしっかりと原因を特定して、その部分に手を打たない
限り何の解決にもならないのではないでしょうか?
CSR(企業の社会的責任)を間違った方向で取り組んでいるようにしか思えません。
確かに海洋汚染は世界的に考えないと恐ろしい事態になる大きな問題であることは間違いないことです。
しかしそれと同じくらい、いやそれ以上に怖いのは二酸化炭素の排出量の問題もあると思います。
なのに排出量世界トップのアメリカの企業がその部分は無視をして、ストローだけに特化するのは
どう考えてもおかしいと思います。
世界の排出量ツートップのアメリカと中国がこの問題に真剣に取り組まない限り世界は滅んで行くしか
ないのではないかと思います。気候の変動は加速度的に悪化しています!
アメリカの企業はストローを止める前に、二酸化炭素の排出量の抑制について真剣に考えてもらいたいものです!
日本の企業も政府もただ真似するだけでなく、本質を真剣に考えてもらいたいものです。